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機能や性能はどう違う?ベイトリールの選び方!
こんにちは、釣具買取ナンバーワンです。
今回は『シマノ』『ダイワ』『アブガルシア』を例に、ベイトリールの違いをご説明します。
最後に選び方も紹介しているので、「釣りをはじめてある程度スピニングリールに慣れてきたから、ベイトリールを使ってみたい…。けどメーカーが色々あるし、機能や性能ってどう違うの?」とお悩みの方は読んでみてくださいね!
シマノ
シマノのベイトリールは『メタニウム』『カルカッタコンクエスト』『アンタレス』『スコーピオン』など、代表的なモデルが沢山あります。
中堅以上のモデルにはマイクロモジュールギアが採用され、非常になめらかな巻き心地です。
SVSという遠心力による摩擦を利用したブレーキシステムで、スプールの回転数に応じてブレーキ力が変化します。
高回転時は良く効き、低回転時はほとんどブレーキが効いていない状態になるのが特徴です。
その為、キャスト後半に伸びを感じるシステムとなっています。
従来の遠心ブレーキは、ブレーキシューの数を変えることで、ブレーキを調整していました。
しかし、近年のシマノのSVSブレーキはブレーキシューの数を変えるだけではなく、接地面積を調整できるようにしたことで調整幅が広くなりました。
リールを分解することなく外部から調整できるので、便利なブレーキシステムです。
SVSやマイクロモジュールギアを搭載したリール
『14/15カルカッタコンクエスト』
『メタニウムMGL』
DCブレーキ
シマノリールを語る上でもうひとつ欠かすことのできないブレーキシステム、それがDCブレーキです。
DCとは、デジタルコントロールの略称で、スプールの回転数を検知しブレーキ力を自動制御してくれるスグレモノ。
キャスト時に「キュイーン」という電信音が鳴るのも特徴です。
『カルカッタコンクエストDC』『アンタレスDC』など『DC』と付くリールに搭載されています。
『カルカッタコンクエストDC』
『アンタレスDC』
また、シマノ独自のタイプであるマグネットブレーキを搭載したモデルも発売されています。
遠心ブレーキに比べると、スプールにブレーキユニットを搭載せず非常に軽量であることから、ベイトフィネスとしての性能が格段に向上しています。
『カルカッタコンクエストBFS』『アルデバランBFS』といったベイトフィネスモデルに採用されています。
ダイワ
私自身も長年ダイワリールを愛用していますが、完全に「見た目が好き」という理由だけです(笑)
代表的なリールは『タトゥーラ』『ジリオン』『スティーズ』『リョウガ』など。
ダイワリールの一番の特徴はマグフォースといわれる、電磁誘導を利用したブレーキシステムです。
遠心ブレーキと同じように回転数に応じてブレーキ力が変化します。
ダイワのマグフォースZやエアブレーキといわれるものは、遠心ブレーキと同じで、高回転時はよく効き、低回転時はブレーキ力が弱くなるシステムです。
低回転時も適度なブレーキ力を得られることから、向かい風などので回転数が下がりやすい状況でもトラブルが少ないです。
『リョウガ』『ジリオンSV』といったリールに採用されています。
『リョウガ』
『ジリオンSV』
TWS(Tレベルワインドシステム)
近年のダイワリールの特徴的な機構です。
キャスト時のラインの放出抵抗を減らすことで、5%程飛距離が伸びる効果があると言われています。
SV(ストレスフリーバーサタイル)
釣りをする上でリールに感じるストレスをできるだけ無くそう、というダイワのコンセプトです。
SVと付くリールには全てにSVスプールが搭載されています。
G1ジュラルミンの軽量でタフな素材を使い、ノーサミングでもキャストができるエアブレーキを採用しています。このパーツがキャストを格段に快適にしてくれます。
アブガルシア
コストパフォーマンスやクールなデザインで人気のシリーズが沢山あるアブ・ガルシア。
丸型のリールからロープロファイルリールまで幅広くラインナップしています。
アブの丸型リールは単純な構造で、整備がしやすく、流用出来る部品も多く、カスタムの幅も広いです。
ロープロファイルタイプも社外パーツが多く、カスタムが楽しめます。
フラッグシップモデルは比較的安価ですが、コストパフォーマンスはかなり高いです。
丸型のタイプは遠心ブレーキが採用されているものが多いですが、レボシリーズはインフィニティブレーキ(遠心+マグネットのハイブリット)とマグトラックスブレーキ(マグネットのみ)になっているものがあります。
両者の良いとこ取りのブレーキシステムでシビアな調整が可能です。
マグネットの数を替えて、ブレーキ力を調整することも可能です。
スプール側に遠心、サイドプレートにマグネットが搭載されています。モデルによってはマグネットブレーキのみのものもあります。
丸型リールにはシンプルな2点式の遠心ブレーキが使われています。
代表的なリールとして『Revo LTX』や『Revo LC6』など、レボシリーズがあります。
『Revo LTX』
『Revo LC6』
ギアボックスが大きく、ブラス(真鍮)ギアを使っていることから、耐久性も高いです。
中古の買取品でアブのリールを多く目にしますが、ゴリ感が出ているものが少ないです。
メーカーの特徴はわかったけど、結局何を選んだら良いの?
ベイトリールを選ぶに当たって、何が一番重要か、それは「どういうルアーを扱うのか」です。
扱うルアーの重さによって、巻くラインがかわります。
それぞれのリールでラインを巻ける量が違うので、この点を重視しながら選んでいく必要があります。
いくつかの釣りのスタイルを例にあげながら、おすすめのリールを紹介して行きたいと思います!
10g前後~20g程度の中量級のプラグやワームを使いたい!
適合ラインは14lb~16lb程度ですね。
このラインクラスだと16lbラインが80m~100m巻けるものが適しています。
おすすめは『メタニウムMGL/DC』『クロナーク』『スコーピオン』『タトゥーラ』『ジリオン』『レボLC6/LV7』など。
他にも適合リールは沢山ありますが、ルアーの重量的に一番投げやすいクラスなので、見た目の好みで選んでいいかなと思います。
ベイトフィネスをやりたい!
10gを切る軽量ルアー、ワームを投げるベイトフィネスにおいてはスプールの重量が肝になってきます。重いスプールだと、スプールの始動性が悪くなり、バッククラッシュの原因になるからです。
適合ラインは8lb-10lbですね。
ナイロンラインであれば12lbを巻くのもありでしょう。
おすすめは『カルカッタコンクエスト』『アルデバラン』『スコーピオンのBFSシリーズ』『アルファス』『SS』『T3のAIRシリーズ』『Revo LTX-BF8/ALC-BF7』などがおすすめです。
シマノは「BFS」、ダイワは「AIR」、アブは「BF」と付くものがベイトフィネス対応になっています。
男ならやっぱりコレ!ビッグベイト中心スタイル!
重量級のビッグベイト、ジャイアントベイトを投げる釣りのラインは20lb以上になってきます。
それなりのラインの巻き量とタフさが必要です。
おすすめは『アンタレスDC』『カルカッタコンクエスト300/400』『タトゥーラHDカスタム』『ダイワZ』『Revoビッグシューター/ブラック6』など、ラインキャパシティがたっぷり有るものが適しています。
フィネス~1ozクラスのプラグまでなんでも投げたい!
オカッパリをやっているとこのスタイルに行き着く方も多いかと思います。私もその一人です(笑)
この釣りなると選べるリールも限られてきます。
おすすめは『メタニウムMGL』『15カルカッタコンクエスト100』『タトゥーラ/ジリオン SV TW』『レボSLC/ALC』など。
12lbラインが100m巻けるスプールであれば、ラインの巻量を調整することによって軽いものが投げやすくなります。フィネスに近い釣りでたまに中~重量級を投げるというのであれば、SV搭載機が一番快適にキャストできます。
クランクベイト等の巻物中心スタイル
秋~初冬にハマれば釣れるクランキンングスタイル。
一概に巻物といってもスピナーベイト、ブレーデッドジグ、ミノーなど沢山ありますが、今回はクランクベイトメインの場合で話をしたいと思います。
基本的に巻き抵抗があるルアーなので、ずっと巻いていて疲れず、ギアの消耗も抑えられるローギアタイプが適しています。
剛性のある『カルカッタコンクエスト』や『ジリオンTW』『レボパワークランク』などがおすすめですが、ローギアであれば大体のリールでカバーできる釣りです。
まとめ
以上、ざっとではありますが、ベイトリールの選び方を紹介させていただきました。
まだまだ紹介しきれないほど、さまざまな機能を機能や性能を備えたリールが沢山あります。
シマノ、ダイワ、アブのリールをそれぞれ使用してきましたが、アメリカンリールなんかも面白いと思います♪
次回はそういった変わり種も紹介していきます!
ではまた!